湘南寺田屋 山の記録

時々出かける山の記録です。ハイキング、バリエーションルート、山スキー、早駆け、ボリダリング等。鳥見や海外ハイキングも少々。

今年も乗鞍は大あたり

山の会のメンバー8人で、今年も位ヶ原山荘ベースの山スキーにでかけた。冬型が徐々に緩むとの予報であったが、初日は強風で位ヶ原より下でしか動けず。また雪も少なくてがっかり。しかし、2日目は快晴で風も弱く、全員で稜線まで上がり魔利支天東斜面のノートラックパウダー斜面を滑降。穂高も雲の上にくっきりと見えた。小屋は今年も頑張って冬期営業してくれており、鹿鍋をいただいた。ペン+コンパクトズームレンズを持参し、日の出の写真も撮れて満足。

1月7日(土)

前夜、近所のIさん、横浜のHさんと合流し中央高速に乗る。長いお付き合いのHさんと久々のスキー山行で嬉しい。3連休だが高速は空いていて、1時半に乗鞍高原スキー場の第3駐車場に到着。今年からレストラン地下の仮眠所はなくなったとの事前情報で残念。やむなく更衣室の奥で休ませてもらう(翌朝、係の方から少しお小言。貴重な仮眠サービスも来年はここもだめかも。)。天気は松本あたりまで吹雪もあったが、乗鞍は曇り。

一番リフトに乗り、最上部に一番乗り。非圧雪斜面を期待したが、新雪はなくがっかり。それでも足慣らしに2本滑ってから切り通しへ。新人N谷君とT石さんはまだシール登行に慣れておらず出だしの壁で少々苦労。それでもパーティ全体ではまあまあのペースで位ヶ原へ。視界はあるものの風雪厳しく、寒い。いつもの通りGPSで位置確認しつつ横断し、屋根板斜面に入る。昨年よりも50cm程雪はすくなくおまけに重い。ブッシュもでていてあまり快適ではないが、まずは各自滑りを楽しむ。板無くしかかった人も有ったりしたが、無事滑降終了(ただし、自分はここでポケットの無線機を紛失...)。降りた先は位ヶ原山荘付近であり、一旦小屋に収納される。小屋番のM辻さんはいつものとおり迎えてくれてありがたい。

昼食後も天候は相変わらずで風が強いので、富士見岳と大黒岳の間の浅い沢から小ピークを目指す。これもいつものコースであるが、ブッシュが今年はうるさい。小一時間で登りつき、すかさず滑降。

小屋に戻って、これもいつものとおり雪質チェックとビーコン捜索の訓練。S木さんの丁寧な指導に感謝。あとは快適な小屋で酒盛りしつつ夕食を待つだけである。

(コースタイム)

9:30 リフトトップ

11:30 位ヶ原登りついたところ

12:45 位ヶ原山荘

13:50 (昼食後)発

14:40 2445m付近小ピーク

15:15 山荘着

 

1月8日(日)

早朝6時半から朝食をいただき、8時発とする。食後ひとりで外にでると、雲は徐々に切れて東の空は明るくなっている。ペン一眼を抱えて撮影タイムとする。非常に寒いが、じっと日の出を待つ。遠く甲斐駒が岳の左側から日が昇る。写真を沢山とって小屋に戻り身支度をして出発。今日は昨日と違って(!)定時にみな揃い、記念写真を撮ってから出発。

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交代でラッセル(といいつつ深くないが)して、屋根板を位が原に登り、魔利支天から東に伸びる尾根に取りつく。途中岩が出てくるので、東側にまわりこむ。このあたりからウィンドクラストで堅い斜面となり、クトーが必須。自分が先頭に立ち、ルートを探る。新人にも危険のないように気をつけつつジグザグにキックターンして高度を稼ぐ。目指すは乗鞍スカイラインのガードレール。小一時間でようやく緊張の登りが終わる。穂高が雲の上に顔を出して見事な景観。


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位ヶ原                     魔利支天峰

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乗鞍本峰                    雲上の穂高遠望

小休止後、再度ひと頑張りして稜線まで登る。ほぼシールで直登でき、火口縁の魔利支天と富士見岳の間に到達。本峰剣が峰やコロナ観測所などが一望でき、冬山初見参の人も含めて皆で見とれる。

風は強いが、素早く身支度していよいよ滑降である。ここから位ヶ原は新雪が吹きだまっていることで知られており、高度が高いので雪質も上々の粉雪斜面。そして当然ながらノートラック。S木さんを先頭に皆で声をあげてシュプールを刻む。一気に滑り、振りかえると8本の連続S字がきれいに入っている。満足である。

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トラック8本(撮影 Iさん)         トップの私(撮影 Iさん)

位ヶ原にちょうど登りついた数パーティとすれ違い、切り通しへの入り口の人気斜面へ。少し雪は重いが、この時間ならまだまったく荒れていない。私も一本先頭でノートラックをいただく。M森さんも見事なすべりをみせつける。

もう少し降りたところでゆったりと休み、あとは新雪を拾いながら帰るだけである。

いつものとおり、「ふれあいの里」の露天風呂と「中ノ屋」の蕎麦を楽しんで、渋滞のない高速で18時には茅ケ崎帰着。途中、八ヶ岳PAでは甲斐駒と八ヶ岳がきれいだった。

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甲斐駒                    八ヶ岳             

翌日、今年初ボルダリングに行ったが、ものすごく不調。ひじの痛みのせい?しかし、オーナーの娘さん(とてもきれい!)が成人式の振袖姿で来訪されて華やかであった。

(コースタイム)

8:00 山荘発

9:15/9:30 魔利支天東尾根(スカイライン

10:15/10:30 稜線

11:10 切り通し上部(休憩)

11:30 リフトトップ

(メンバー)CL 私、SL S木&M森、メンバー H、M浦、N谷、I江、T石

(装備) 私 K2クンバック、TLTスピード、ディナフィットエアロ

(地図&GPS

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