湘南寺田屋 山の記録

時々出かける山の記録です。ハイキング、バリエーションルート、山スキー、早駆け、ボリダリング等。鳥見や海外ハイキングも少々。

トムラウシ日帰り山旅

夏の遠足。国民宿舎の登山者用宿泊プラン開始(5日Sun泊から)に合わせてトムラウシを計画。膝の故障があるが、せっかく諸手配していたこともあり、頑張ってでかける。

マイルのチケットで昼過ぎに帯広空港に到着し、レンタカーでトムラウシ温泉東大雪荘へ。途中コメリホームセンターで1500円の熊避けスプレーがあったので一本購入(飛行機には載せられないので助かる)。2時間ほど交通量の少ない道を走り、最後はダートを5㎞ほど走って宿に到着。途中、エゾリス、エゾジカを見かけた。

梅雨の雲を飛び越えて  / 北海道は梅雨なし

トムラウシ温泉の国民宿舎東大雪荘


結局大部屋プランはやめて希少な個室シングルルームを予約したのでとても快適。鹿肉や地元食材のおいしい夕食をクラフトジンソーダと一緒にいただき、とても広い温泉(なぜか誰もいなかった)を独占してから早めに就寝。一昨日に”ヒグマを見かけて怖くなり立ち往生した人をヘリ救助”とのニュースもあったので宿で情報収集するが、みなヒグマは当然いるものとして変わった様子もない。宿の掲示では、毎日親子連れヒグマが目撃されているが双方平和に共存しているとされていた。

山小屋風シングルルーム /  熊対応でグッズいろいろ

朝3時過ぎには夜が明けてくるので、早立ちして「短縮コース」登山口まで8kmの林道を行く。車は10台ほど停まっていた。ヒグマ対応で、一応ヘルメット、クリアシールド、熊スプレー、トーチライター(いざとなったら火炎放射に使うため)、ミゾーのチタンハンマー、熊鈴などを装備しておく(結局使うことなどなかったが)。

曇り空の下、4時半に出発。すでに明るくライトも不要。気温20度弱で半袖で十分な感じ。この日は平日でもあり人は少なく、樹林帯を抜けるあたりで4人組を追い越して以降は山頂まで一人旅であった(すれ違ったのも下山の3人組のみ)。一旦コマドリ沢に下りて登り返すが、沢筋は雪が残り、前トム平までの標高差400mの登りは雪渓を行くことなるが傾斜は緩くトレランシューズでも問題なし。

 

ちょっと小雨があったが、前トム平の稜線に出ると雲の上となり、十勝方面の雲上の峰々が美しい。トムラウシの稜線は心地の良いところで、一人っきりで堪能できたのは大いなる喜び。高校生の頃コリンフレッチャーの「遊歩大全」に心惹かれ、大きなたおやかな大地を歩きたいと思っていたことをふと思い出した。

 

ツツドリ、カッコー、コマドリ、イワヒバリなど鳥たちの声も多い。チッという小さく鋭いナキウサギの声も聞こえたのだが姿は見えず。また、北国の高山植物も数多く咲いていて天国のようで心が癒される。

イワブクロ(オオバコ科) / メアカンキンバイ(バラ科)

エゾコザクラ(サクラソウ科)   /  ハクサンイチゲ 

チングルマ(バラ科)   / エゾイソツツジ(ツツジ科)

エゾノツガザクラ(ツツジ科)   /  コマクサ

チシマキンレイカ(スイカズラ科)  /  イワヒゲ(ツツジ科)

 

 

雲上の十勝~富良野の雪の多い峰々を見ながら心地よく緩やかな傾斜を登ると、幕営場や簡易トイレのあるトムラウシ分岐に至る。ここまで来ると山頂はもう近い。水分と行動食事を補給して、登りにかかる。

 

高度を稼ぐと十勝も立ち上がって見え、足下の池の青色を従えすばらしい眺めとなる。最後はちょっとした岩交じりの道となりすっきりとした山頂に到着。山頂は誰もいないので、ひとりのんびりと過ごす。大雪山旭岳方面もよく見渡せて、風もなく青空も広がって言うことなし。

 

ひと休みしてから、下山開始。登りの人たちとエールを交わしながら、膝の故障のこともあるのでペースを落として花の写真を撮りながらのんびりと下った。

帯広市内で六花亭本店に寄り、妻のリクエストのお土産を仕入れ、お茶お稽古用の小さなのも買って、空港に戻った(本店で売り切れていた期間限定ブルーベリーのバターサンドは、空港の六花亭にて入手でき、幸運であった)。サッポロクラシックも無事購入。

限定のブルーベリーのバタークッキー

熊スプレーは空港で没収 /  きれいな夕焼けであった

 

(コースタイム)

7/5(日)

空港=帯広市内1430=トムラウシ温泉「東大雪荘」1650

7/6(月)

宿350=短縮コース登山口(957m)0430ーコマドリ沢下降点(1480m)0600ー前トム平 (1740m)0700ートムラウシ分岐(1956m)0810ートムラウシ山頂(2138m)0940/1000ー前トム平1011ーコマドリ沢(1400m)1100ー登り返し上(1485m)1115ー登山口1250/ 1310=帯広市内六花亭1545/1610 =空港1650

(往復距離)約17km(登下降高度)約1650m

(地図)

読図山行本番の日

先般下見に行った西丹沢の世附権現山で生徒(?)を迎えての本番山行。とはいえ、今回はサポート係として3つのパーティの入下山までの送迎やら講評のPC操作などを担当する。

集合の駐車場は広々としており、空きスペースで熊よけスプレーの練習を少しやってから、各パーティとも出発。

 

送迎が終わると暇になるので、草のスペースでシェルターを立ててくつろぐこととする。ブラックダイヤモンドのディスタンスシェルターというやつで、トレッキングポール2本で設営できるシングルウォールシェルター。軽量化は測れるがペグでシートを張って形状を安定させるのにコツがいるので、いろいろ角度や張り強度を変えたりしてみる。あとはアルコールバーナーでコーヒーを淹れておやつを食べ、本を読んだりお勉強(通信学習)したりゆっくりと過ごす。近くにベンチもありありがたい。

 

昼過ぎにそれぞれから無事下山連絡があり拾いに行く。結構ヤマビルに付かれている人もいて慎重に排除。あとは山北駅側のさくらの湯に行き汗を流してから、大広間で講評会。Wifi環境がないので、スマホのGPSアプリ画面を15インチモニターにミラーリングして、無事講評会も終了。楽しく勉強になったとのことで、講師陣も満足そうであった。

両神八丁尾根再訪

一昨年12月に時ならぬ大雪に会い、なかなかの目にあった八丁尾根に当時のメンバー3人と元気のよい新人Tさん(気象予報士)とで再訪した。

5時過ぎに茅ヶ崎を発ち、中央道勝沼経由で上落合橋の登山口へ。既に車が10台程。両神山は5月の入山者が1年でいちばん多いらしい。卯の花が咲いている。林道の通行止めの先で「熊避けスプレー練習缶」の噴射実験をしてみた(思ったより距離が出ないような気がしたが)。


新緑のなか登山開始。前回の12月は雪が降る中であったが、今日は爽快な日。ハ丁峠でヘルメット、ハーネスを装着してハ丁尾根の岩場に入る(結局ロープは使わなかった)。

 

結構冷たい風が吹くものの晴天快晴で小川山や八ヶ岳など展望が広がり心地よい日。ピンクのアカヤシオもたくさん咲いている。足元には鮮やかな岩カガミも。


27あるという長短さまざまな鎖場のアップダウンをこなしながら西岳を通過。自分は今日は「鎖使わない」自主規制ルールで岩角&灌木を使って進む。東岳までの大きなギャップを登り返しピークで小休止。ここから先は大きな岩場はなく稜線歩きで両神山に登りつく。山頂は日向大谷側他のルートからの登山者も多くやや混雑していたが、ゆっくり休憩を取り富士、南アルプスの山々の景色を楽しんだ。

 

下山路は日向大谷口ルートが分岐するコルから破線コースの作業道へ。ところどころ不明瞭なトレースで深い落葉に足を取られたりしつつもぐいぐい下る。下りは同じツツジ科でもミツバツツジが多い。地図&コンパスでルートを確認し、時々ピンクテープに助けられながら、無事帰着した。足並みそろったパーティで会心の山行であった。

帰りに大滝の湯に立ち寄って、渋滞の前に湘南に帰り着いた。





(コースタイム)
上落合橋(1150m)8:30ー八丁峠(1500m)9:30/0935ー西岳10:15/10:25ー東岳11:05/11:25ー両神山(1723m)11:55/12:10ー日向大谷分岐12:25ー(作業道経由)ー上落合橋13:55

(行動)水平距離約6.5km、高度差650m(アップダウン多し)

 

世附権現山の読図トレーニング

 

山の会の読図トレーニング山行を企画してくれたM山さん(オリエンテーリング名人)に同行して、本番前の下見山行として、西丹沢の権現山へ。M野さんとK澤さんも加わり二組で3コースを下見した。

連休のさなかであったが、往路西湘バイパス、復路東名・新東名とも渋滞もなく快適。また、駐車場も空いていてトイレ等も完備でありがたい(ちょっとタープをたてたりもできそうでいろいろ使えそう)。

ちょうど腰痛から復活したところでありよいリハビリとなった。なぜかヒールフックで痛めた左膝はまだ正座したりすると結構痛むのが困るが、山の登下降には支障がないのでちょっとほっとする。

青葉が美しく良い山だが、トレースが薄く一般道ではないからかあるいは展望がないためか、一日中誰にも会わず静かな山歩き。GPSに頼らず地図とコンパスでちゃんと地形を見ながら歩くのは久々であったが、感覚が磨きなおされるようでとても楽しかった。ログはいままで他の人があるいたトラックが表示されるのが嫌で使わなかったヤマレコ(今回は他のメンバーと合わせる必要があったため)を使ったが、自動的に地名を入れたコースタイムを付けてくれるは確かに便利である(もっともコースを歩く無雪期だからだと思う)。

 

(コースタイムbyヤマレコ 自分とK嶋さん組)

8:00
11
8:11
8:18
1
9:34
9:42
10
9:52
9:59
29
10:28
11:06
5
11:36
11:37
25
12:02
36
12:38
12:39
14
12:53
 
ゴール地点

佐渡アオネバ渓谷で花のハイキング

連休の旅で妻と佐渡に渡ったので、花のハイキングでアオネバ渓谷からドンダン山までを歩いてみた。標高は最高地点でも900m程度なのだが少し雪が残っていて冬の降雪の多さが感じられて。この特有の気候のため日本海特有の春の花がたくさん見られ、特にシラネアオイの群生は美しかった。

前夜新潟港から両津港に渡り、市中心部で一泊。おいしい朝食後に宿を出て、約1時間きれいで親切な山荘で一服させてもらってから、車道を約300m歩いて下り、予約していた臨時バス”ドンデンライナー”のバス停へ。ここにも30台ほど駐車スペースがある。

 

数名の方と前後しながら渓谷沿いの道を登り始める。花がたくさん。ニリンソウがとても多く、赤いイワカガミや葉の大きなオオイワカガミ、オドリコソウ、マムシグサなども。とても詳しい単独行の親切な方にヤマトグサ(牧野富太郎ゆかりの日本固有種で佐渡にも研究でいらしたそう)なども。

ニリンソウ/ アケビ

オドリコソウ / マムシグサ

タチツボスミレ/  ヒトリシズカ

ヤマトグサ


途中休みながら徐々に標高を上げていくとシラネアオイがたくさん咲いており、群落になっているところも。天国のような道である。スミレサイシンやオオミスミソウにも会いたかったが残念ながら見つけられず。


稜線に近づくと、カタクリが増えてきてさらに白や薄紫のキクザキイチゲも咲いている。アオネバの名の由来の青い石や泥もでてきて急傾斜となるが一息で稜線に到達。あとは緩やかな道をドンデン山荘に戻った。

カタクリがたくさんになってくる

キクザキイチゲ


またいつか訪れたいすばらしい花のハイキングコースであった。

(メモ)

ニリンソウ(キンポウゲ科イチリンソウ属)、アケビ(アケビ科アケビ属)、ヤマトグサ(アカネ科ヤマトグサ科)、シラネアオイ(シラネアオイ科シラネアオイ属)、
オオイワカガミ(イワウメ科イワカガミ属 (葉が15cmもあるのでおそらく)、
ヒトリシズカ(センリョウ科チャラン属)、カタクリ(ユリ科カタクリ属)、キクザキイチゲ(キンポウゲ科イチリンソウ属)、マムシグサ(サトイモ科テンナンショウ属)

 

(コースタイム)
ドンデン山荘下臨時バス停(260m)1000=(バス)=アオネバ登山口臨時バス停1025/1030ーアオネバ登山口1040ーユブ(560m)1220ーアオネバ十字路(775m)1300/1305ードンデン山荘(900m)1350

(高度差、水平距離)登り640m 距離3.8km

島の山旅(M山大9次登山隊 三原山)

Mさんとの久々の山行でオオシマサクラと椿の花咲く伊豆大島三原山の島山ハイキング。今回で9回目のM山登山隊である。ずっとご一緒していたKさんが昨年1月に若くして旅立ってしまわれ、今回は若者2人と共にMさんをご案内した。

暖かな晴れの日。竹芝桟橋から高速船で2時間弱、元町港に到着。前日までは岡田港と聞いていたが急遽変更。K坂レンタカーさんはちゃんと元町にて車の準備をしてくれており、走行30万キロの2代目プリウスに無事乗車(鳥取トヨペットのシールが貼ってあり島で第二のお勤めであろう)。LINEで事前に登録し、駐車場所を写真で教えてもらい直接車に乗り込む島システム。そろそろと発車し、御神火登山口(ここは第2外輪山の西にあたる)へ。海への斜面は白いオオシマザクラが咲いていて美しい。身支度を整えて早速歩き始める。

国土地理院地図で唯一「砂漠」と名付けられているという火山礫の平原の遊歩道を歩き外輪山に向かう。1986年の大噴火から40年経つが未だ植生は薄く岩石の広がる世界である。

程なく三原山神社のある外輪山西端への登りとなるが、15分もゆっくり登ればすぐに到着。三原山神社の鳥居やゴジラ岩など溶岩の造形を見つつ反時計回りに外輪山を巡ることにする。外輪山外側は「裏砂漠」の荒涼とした世界が広がり、その先に海が続いている。


新山の火口展望点で一気に視界が開け直径700mほどの巨大な火口を覗き込む。さらにひと登りで最高点の剣ヶ峰に到着。海が見渡せる島の山の醍醐味。風が強い。

 

昼食後ひとまわりして更に西側火口展望所に寄ってから下山。大島温泉ホテルに一泊して翌日帰路に着いた。

ホテルでは三原山を望む露天風呂や名物椿フォンデュなど楽しみ、Mさん持参のワインで遅くまで若者と話しこんだ。

 

翌日は東京都唯一の特別天然記念物「さくらっかぶ」(樹齢800年)、大島公園椿園、都はるみ「あんこ椿は恋の花」の舞台波浮港、地形大断面(見事なバウムクーヘン地層)など見て、最南の「虹色キッチン」でランチを食べ、再度元町の温泉に入って、再び高速船で無事帰京。

 

(コースタイム)

竹芝桟橋8:50=(ジェット船)=伊豆大島元町港10:35
元町港11:00=(レンタカー)=御神火茶屋登山口(573m)11:15–11:30―外輪山西(690m)12:15/12:20 =新山火口展望点12:40-1250-剣が峰(790m)12:50/13:10=大島ホテル分岐(昼食)13:30-14:45―西火口展望所(707m)14:00-14:05- 大島神社14:15-14:20- 登山口14:45
= (元町 べにや買出し)=大島温泉ホテル 16:00

(水平距離)9㎞

(累計高度差)300m

権現山のハイキング

地元山の会の新人歓迎のハイキングで、鶴巻温泉から弘法山経由で権現山へ。ちょっと風は少し強いが日差しの暖かい春の好日。自分は先発隊で大鍋3つをぶら下げていつものあずまやまで登り、豚汁を作って新人(といっても高齢であるが)を待つ。なぜか恒例行事となった道明寺桜餅を36個前夜に拵えて持参。

今回は野点の道具も持参して、薄茶をご提供したのだが、富士山と相模湾もよく見えて心地よい時間であった。

 

(おまけ)銀座でみたジュウガツザクラ。冬の間もずっと少しずつ咲くそう。