湘南寺田屋 山の記録

時々出かける山の記録です。ハイキング、バリエーションルート、山スキー、早駆け、ボリダリング等。鳥見や海外ハイキングも少々。

北横岳雪のハイキング

山の会の雪山初級ハイキングで北八ヶ岳の横岳へ。なんとなくサポート役という感じ。早朝に近所や駅で3名(K原さん、O川さん、S藤さん)をピックアップして、圏央道と中央高速を行く。白峰三山や甲斐駒がきれいに見える。八ヶ岳PAでTリーダー車(S谷さん、Oさん、I橋さん)と落合い、ピラタスロープウェイ乗り場へ。スキーやスノボの人で賑わっている。すぐにチケットを買って100人乗れる大きなロープウェイで山頂駅へ。

今回は学生時代に使っていたシャルレのピッケル、旧カジタのXIアイゼンを持ち出すことに。ともに1982年購入だから40年以上も前のもの(それでもまったく問題なし)。樹氷がきれいな坪庭を歩き、途中から横岳への登りに入る。樹林帯を行き、山荘のところで一服してから、ほどなく南峰到着。あっという間である。5分さらに歩いて最高点の北峰まで行って一服。あいにくガスがかかっていて楽しみにしていた北アの展望は得られなかったが、時々雲の合間から浅間方面が見え隠れして、雪山初シーズンの面々はとても喜んでいた。

浅間方面が青空の間に見える

記念撮影

 

下りは途中の分岐から三ッ岳方面に向かい、ちょっとした岩稜を歩くこととする。とはいえ、しっかりトレースもあるし、岩場も鎖等が整備されている。人はずっと少なくなるので静かな山を楽しむことができた。雨池峠に下り、青い三角屋根の縞枯山荘前で休憩し、あとは平らなトレースをロープウェイに戻った。

三ツ岳のごつごつした岩場をいく

 

帰りには正月にも行った縄文の湯で汗を流し、渋滞にもほどんどひっかからず順調に湘南に戻った。

(撮影機材)OM-D E-M1 Mark II + m.Zuiko 14-150mm 他

(コースタイム)

ロープウェイ山頂駅(1771m)1013―坪庭(2,237m)―三ツ岳分岐北横ヒュッテ1100/1111―北横岳南峰(2,472)1117/1124―北横岳北峰(2,480m)1124/1143―北横岳ヒュッテ三ツ岳1215/1251―雨池山1330/1335―雨池峠1345/1350縞枯山荘1355/1405―山頂駅1415

 

雪の南アの展望台へ(甲府蛾ケ岳)

中学校来の古い岳友M君とでかけるととした。山梨百名山であるがあまり知られていないこの峰は、自分がそっと大事にしている山。里からだと2000mを越える大きな櫛形山や笊ケ岳の山稜に遮られる奥山を見渡せる1500m弱の展望台である。特に雪に季節が良く登路も明るい樹林帯で良い。前回妻と春にでかけて以来の再訪。

前夜寒気が入っていたが当日は朝から快晴。御殿場経由富士五湖道路から中央道に乗り継ぎ甲府南ICから40分ほど除雪された山道を走り四尾連湖へ。駐車は数台のみ(この日あったのは4名の単独行者だけだった)。積雪は20−30cm(最大で50cmほど)だが、よく踏まれた樹林帯の道をのんびり歩き、特に危険な場所もなく西肩峠まで約1時間半。

うっすら雪の乗った山道をスタート /   危険箇所もないのでチェーンスパイクで十分

とはいえちょっとした細い雪稜が数ヶ所


少し休んでから山頂まで一気に登る。ここからはちょっと急な一直線の道。振り返ると白い南ア名山が樹間に見通せる。ものの15分で山頂に着くと目の前に大きく富士が迫る。白根三山から悪沢岳赤石岳聖岳と南アの高峰が一望。甲府盆地の向こうには八ヶ岳奥多摩の峰々。振り返ると間近に富士が望める絶好の展望台。

 

白根三山 /   甲府盆地越に八ヶ岳遠望

秩父方面 /  北岳間ノ岳


帰りは圏央道経由で渋滞なく帰宅。来年は初めて雪の山を登る方をぜひご案内したい。

妻が出かけていたので、グラタンを作って息子と夕食。

四尾連湖駐車場(950m) 9:05 ー尾根上分岐9:30/9:35ー西肩峠10:30/10:35ー蛾ケ岳(1479m) 11:00/12:00ー尾根上分岐13:05/13:10ー駐車場13:30 

今年も曽我梅林

毎年この時期に出かける曽我梅林の梅祭り。珍しく寝坊してしまい急ぎ身支度して出かける。今日は夕方には義父のいる施設にも伺う予定なのであわててしまう。

最近の寒波もあってまだ8分咲きくらいの感じであるが、いつものとおり賑わっていて少しホッとする。餅の列にならびつきたての3種(大根おろし、きなこ、粒あん)を1パックずつ買う。梅うどんが売り切れだったので今年はそばとおでんにする。

 

梅は、白梅にもガクの赤いのや白いの等いろいろあり、紅梅もしだれや真っ赤なの等さまざま。写真を撮りながら梅園の中を歩き、最後にいつものジェラート屋でダブルのを食べて仕上げ。来週はもうひとつの恒例行事、寄りのロウバイを見に行きたい。

枝垂れ梅がお気に入り  /   ご満悦












 

 

ヤマボク初見参

山の会でこれから山スキーをやりたいメンバーをお連れして南志賀のヤマボクスノーパークへ。非圧雪斜面の滑降、シール登高、雪崩予測や回避の知識、ビーコン等の使い方などを練習し、最後にクラシックなツアールート「タコチコース」を滑降。なかなか良いトレーニング機会となった。

 

金曜に休みをとり、早朝に湘南を出発。横浜のIさんは車で片瀬のMさん宅に来て、その後Nさん&私の順にピックアップしてもらう。近隣エリアの仲間なのでありがたい。M車は車両運搬用にくふうされたワンボックスであり広くてありがたい。あいにく圏央道で2つも交通事故が起きていて渋滞があったが、どうにか昼前に山田温泉H野屋さんに到着。荷物を置かせてもらい着替えもしてからヤマボクスノーパークに向かう。

雪は1m弱と少なく、またこの一週間降雪ないうえに雨が降ったそうで、堅い雪である(宿の方もこんなことはまずないのだが、とのこと)。雨男でないときは渋滞や寡雪をもたらす体質をうらむが、 仕方なし。

初日は非圧雪エリア70%というヤマボク内で、それぞれのギアの調子を確認し、久々の滑りを思い出す。Iさんは初めてツアー用具をすべて新調したので使い方等じっくり慣れてもらう。Mさんはスキーモ(山岳スキーレース)仕様で超軽量の走れる(!)ブーツと細板だがとても安定した滑り。Nさんは逆に極太板なので硬いバーンには苦戦している。自分もオールマウンテンのエランにG3 ion10ビンディングを慣らす(奇しくもIさんと全く同じセット)。ブーツはラング(ソールをGrip Walkに交換済)。いろいろ滑るもふかふかパウダーにはあたらず、いろいろな悪雪で練習できた。

 

H野屋さんは、ゆったりとした昔ながらの作りで広く快適。宿の方はとても親切で温かい。24時間温泉と取り寄せ地元お弁当の夕食を楽しんだあと、座学で雪崩発生要因や地形等を勉強し、ビーコン捜索練習やスコップ&プローブ等の操作をやってゆっくりと過ごした。

 

土曜日、「2nd Stage」という限定エリアへの立入を申し込んでいたので、7時半頃にヤマボクへ。受付建物がわからず苦労したが、とにかく無事エントリー。2人のガイドさんの案内でエリアに行き、あとは自由に滑るとの仕組み。リフト2つ乗り継いでから林道を滑ってエリアに入り滑降(一気に滑れる長さ)。下の圧雪道で仮設小屋に戻りスノーモービルでゲレンデ接続点まで引っ張ってもらい、緩い林間コースを滑ってベースに戻るのが1セット。

 

やや滑降距離が短いことと、今回は雪質がよくないのが残念だが、それでもゲレンデ本体の3分の2もある広大な非圧雪エリアなのでたまに良い雪にも当たったりしつつバックカントリー滑走の練習にはとても良い。途中シール登高の実践できてよい実戦練習である。

 

天気は昼頃からどんどん回復しきれいな青空となった。笠ヶ岳樹氷の森のうえに岩峰を見せ、リフトトップからは頚城の山々からはるか後立山連峰の峰々(白馬から唐松、五竜鹿島槍爺が岳)が見渡せ、さらに遠くには槍から穂高連峰もよく見える。奥には笠ヶ岳も。よく見ると後立山連峰の奥に剱岳も頭をのぞかせていた。

 

6セットくらいやっておいしい斜面も見つけたりして存分に滑ってから宿に戻り、また温泉とご馳走(この日はしゃれた洋風お惣菜で皆とても満足)となった。夜は全国のツアールートについて語りあう。



翌日曜日、「タコチコース」を滑ることとする。高山村の「ひまわり色の黄身」の卵で玉子かけご飯等いただいてから出発。ヤマボクとは別の管理だそうで、管理事務所で入域協力金(含シャトルバス一回券)とゲレンデ一日のセット券を買って申し込む。志賀熊の湯からの笠ヶ岳越えはクラシックルートだが、このタコチもその一部で、ヤマボク上部から入り山田温泉まで標高差800mほど。林道沿に行くと14kmもあるそう。実際は9つのショートカットがあるのでずっと短いが。

11時半のバス時刻から逆算して、10時にリフトトップをスタートし、途中からタコチコースに入る。上部は予想に反して良い雪も残っていて足首上くらいのパウダースノーのロング滑走を楽しむ。初めてのNさんやIさんも喜んでくれる。9箇所のショートカットセクションと林道沿い滑降が交互となる。最後は長い林道滑りでシャトルバス乗り場に到着。

 

 

バスでヤマボクに戻り、車でH野屋さんに荷物をとりに寄る。「大湯」という古い共同浴場で汗を流してとおもったところ、宿泊者限定で温泉組合の共同湯「滝の湯」に入れていただいた。鍵を預かり開けるとそこに浴槽があるだけだの大変風情ある湯であった。


早めにあがったので帰りの渋滞もなく夕方には湘南に到着。これで次回はツアーに出られそうに思う。

 

 

金目川の鳥見会

山の会の自然保護Gの企画で、野鳥観察グループ「こまたん」の平塚金目川探鳥会に参加。以前野鳥の会神奈川支部の探鳥会に参加していたが8年ぶりくらいになる。「こまたん」は大磯照ケ崎海岸のアオバトの観察で知られたグループで、中心メンバーのおひとりO野さん&奥様にはうちの妻もお世話になっていたりとご縁がある(今回ご挨拶することができた)。

7時に平塚駅に今回の世話役のK木さん、近所の方だが初対面のMさん、同期入会の若手I村君と落合い、バスで花水橋で下車。野鳥観察の達人のI田さんと合流。今回の合同企画の世話役(以前公立高校山岳部の顧問で社会科の先生だったそう)。

すでに川土手にはたくさんの鳥見の人たちががいる。ご挨拶して混ぜていただく。曇りで気温は低くて動かないと寒いが、鳥見は基本的にじっとしていなくてはならない。少しずつ上流に移動しながら、細かな知識等達人の指導も得つつ観察実施。

今回は、逸れて1羽でいたオシドリ、見つけにくいタゲリセキレイ類4種(ハクセキレイセグロセキレイキセキレイタヒバリ)など、全43種を観察。

今回あらたな機材として、OM-D E-M1 IIを投入。焦点合わせが格段に向上しよかったのだが、まだセッティングがうまくできておらず、特に画質モードが低くなっていたのが失敗。要再調整である。

3時間ほどで終了し皆で鳥合わせをして解散。ファミレスでご飯と温かい飲みものをとってから帰宅。午後は義父のお見舞いなので急いで戻った。

ダイサギ(冬色で黄色いクチバシ)/同 / カワウ

ユリカモメ/  アカハラオシドリ

オオバン/  スズメの群れ

タゲリ/   コサギとカワウ

カワウ(歩いていた)/  ハクセキレイセグロセキレイ

セグロセキレイタヒバリ/   キジバト

ノスリハシボソガラス(しきりにちょっかい出していた)

 

春岳沢右岸尾根で大山詣で

新年山行で大山へ。せっかくなので登りは蓑毛から地図に記載のないプチバリュエーションコースとして、春岳沢とモミジ谷沢の間の尾根(春岳沢右岸尾根)を登ることとした。

早朝秦野駅に集まり、空いた蓑毛行きバスに乗る。今回は山の会での新人仲間M本さん(元先鋭的山岳会のメンバー)と初顔のM田さん(山の会で先般天狗岳隊CLM田さんの夫君でトライアスリート)と私の3人。山頂でヤビツ峠から登る山の会本隊に追いつく計画。

蓑毛から登山道で髭僧の滝まで30分、滝を右側ルンぜから簡単に巻いて5分沢沿いに歩くと右に春岳沢、左にモミジ谷沢の明瞭な二股となる。


尾根に取り付くと地図には無いがうっすらと踏み跡が現れるので適当にこれをたどりほぼ一直線に急登の尾根を辿る。針葉樹林だが展望は良く振かえれば相模湾が光って美しい。ちょうど半分のところに目印になるドラム缶があるので小休止。


今日のメンバーは調子よく足が早いのでもう1ピッチでイタツミ尾根上部約1,130mあたりに合流。

すぐに下社からのメジャーな登山道と合流し、大山山頂(1254m)には9時45分に到着。記念撮影中の山の会N会長率いる本隊に合流した。

 

以降は、あまり人の歩かないエリアである見晴尾根を経由して、広沢寺温泉まで同行させていただいた。湘南や横浜方面の展望に恵まれた楽しい山歩き。

 

広沢寺の岩場は若い頃から数多く通ったが、玉翠楼の露天風呂につかるのは初めてであった。ゆっくりしてから本厚木への始発バスに乗り、懇親会で酔っ払ってから帰宅。

八重の椿が見頃

 

ドックとジムと映画の日

御茶ノ水で人間ドックを受診する。去年は脳ドックであったが、今回は通常ドック。胃カメラもやっておく。幸い当日コメントとしては特に問題はなさそうである。

午後、神田明神の前を通って、久しぶりにB-Pumpへ。さすがにこの時間はガラガラ。麻酔は抜けたがなんだか力は入らないが、あまり感覚を開けないことが大事。ぼちぼちと6級、5級あたりを中心に10本ほど登る。近所のジムにない高傾斜のハングなどもやっておく。

 

朝から何も食べておらずお腹が空いたので、駅近くの喫茶「穂高」のカウンターで分厚いトーストとおいしいコーヒーをいただく。いつの間にか店内禁煙になっていて自分には大変ありがたいこと。これならまた寄りたいと思う。

 

東京駅に出て東海道線で辻堂へ。モールの映画館にちょっと良いシートが確保できたので「Perfect Days」を観て帰った。


この時期のお菓子「ガレット・デ・ロワ」を焼いた(パイシートが足りず、実はミニサイズ)。義父のお見舞いに持参。