湘南寺田屋 山の記録

時々出かける山の記録です。ハイキング、バリエーションルート、山スキー、早駆け、ボリダリング等。鳥見や海外ハイキングも少々。

雪山復帰 八ヶ岳東天狗、西天狗

新年すぐに八ヶ岳に。今回は山の会の足慣らし山行で渋の湯から黒百合平(ヒュッテ泊)経由で天狗岳に登る計画。長いことスキー登山ばかりでアイゼン&ピッケルの山行はしていなかったので、いろいろ思い出さなくては。

茅ヶ崎発は車2台で6人。談合坂で平塚発の3人と合流して、スムーズに渋の湯に到着。雪は少なく、格安で手に入れたピレリーのオールシーズンタイヤの我がFF車でも全く問題無し。2日分の駐車場代を払って出発。

フリマで買ったナノパフジャケットくらいでちょうど良い感じで黒百合平までアイゼン無しの軽い歩きで到着。

 

まだ早いので、少し登り氷結した池の辺りでNさん(エベレストサミッターの若いプロガイド)より初心者向けにピッケル&アイゼンの講習会実施。教え方が上手で参考になる。

 

小屋に戻り夕食&軽い懇談会。コロナ明けて特に規制もなく和やかに夜を過ごし、20時半には消灯。1泊2食で12k(税込)。ほぼ満員の様子。Nさん&若いI君は天泊だが、積雪浅くペグダウンに苦労していた。

 

翌日曜、7時発で中山峠経由、東天狗岳に向かう。雲で若干風があるが気温はマイナス15度程度で悪くはない。初心者に合わせてゆっくり登るので身体は温まらず結構寒い。特に困難なところはなく順調に登頂。Nさんと2名はここで引き返し、残る7名は西天狗岳まで足を伸ばす。登山者はずっと少なくなるがここも特に問題はなく往復。少し日差しと青空が見え隠れして気持ちが良い。

天狗岳

余力あるメンバーは西天狗を往復

一瞬青空がでて西天狗全体が見渡せた

 

往路を黒百合平まで戻り、ビーコン練習をちょっとやってから小屋で昼食を取りゆっくり下山。

縞枯れ現象遠望

 

尖石温泉「縄文の湯」(600円)でゆっくり温まってから解散。

のんびり穏やかなメンバーで楽しい山行となった。

 

(コースタイム)

1/6(土)曇 気温-10-15°C
茅ヶ崎又は平塚6:30=(車)=10:00渋の湯10:20―11:45渋の湯-唐沢鉱泉分岐(昼食)12:05ー13:45黒百合平(黒百合ヒュッテ受付、テント設営)14:20―(天狗の奥庭方面、池の斜面でトレーニング)―15:35黒百合ヒュッテ泊
  
1/7(日)曇のち時々晴 気温-15〜-18°C
黒百合平7:05―9:15東天狗岳9:20-9:15西天狗岳9:20ー東天狗岳(通過)9:40ー10:35黒百合平(ビーコントレーニング、テント撤収・昼食)12:35―13:35渋の湯、唐沢鉱泉分岐13:40 ―14:30渋の湯15:15=(車)=縄文の湯(入浴)= 茅ヶ崎又は平塚

 

GPSログ スーパー地形)

 

東丹沢奥の鍋嵐

今週末は新調したアイゼン(ぺツルの12本爪バサック)の慣らしで上州武尊にでかけるつもりでいたのだが、低気圧の通過後の荒天が予想されるので中止とし、代りに東丹沢大山三峰の「鍋嵐」峰に行ってみることとなった。大ベテランのTさんがCL、山の会のSさん、Tさん、Oさんの男女混合パーティ。皆健脚である。
昨晩の大嵐も去り、妙に暖かい朝(この日12月としては過去に例のない高温となったそう)、厚木駅でOさんをピックアップし、宮ヶ瀬湖に向かう県道64号沿いの清川道の駅で待ち合わせ。ここから自分の車で谷太郎川林道奥の車止めの駐車場まで行く。普段マス釣り場等があり通行に支障のない舗装の道なのだが、大嵐で木の枝や落ち葉が路面を覆いちょっとしたおおごと。車から降りたメンバー達に大枝等を退けてもらいながらどうにか到着。
ここから境界尾根ルートという非一般道(バリエーションルート)を辿る。そこそこ歩かれているようだが踏跡もところどころ不明瞭だったり岩場があったりする。それでも木の橋がかけられていたり整備も入っており問題なく行く。結構痩せ尾根である。ところどころ番号のついた石碑がある。清川村厚木市の境界となっている尾根。

 

2時間で大山三峰の縦走路にあたる七沢岳に到達。ここからは鎖等もあるが一般道なので気楽に歩き、ようやく他パーティとすれ違ったりして三峰山に到着。軽く休んでから縦走路を1時間歩いて物見峠へ。もう少し進んで鍋嵐への分岐の小高い場所で昼食休憩。

丹沢三ツ峰の尾根遠望
 
鍋嵐への道は以前はかなりの難路であったと聞くが、10年ほど前に出た「東丹沢登山小詳細図」というバリエーションルートも記載したものが出てから歩く人も多くなったとのこと。今は目印テープ等もありさほど困難でもないが、ところどころ支尾根に入り込まないよう地図読みを気をつけて進み、最後に急登をこなすと静かな山頂に至る。なぜかアルミのちりとりに山名が記載されて木に吊るされている。なかなか登る人も少ない寂峰であるが、来れてちょっとうれしい。標高817m。

いままで丹沢はあまり歩いていないが、このエリアは他にも踏み跡レベルの尾根がたくさんあるようで今後楽しみたいと思いながら、踏み跡を戻り物見峠から一般道で下山。
(コースタイム)
清川道の駅07:30―登山口08:00―七沢山10:00―三峰山10:20/10:30―物見峠11:30ー鍋嵐分岐12:00/12:30(昼食)―鍋嵐13:15/13:30―物見峠14:20―下山口15:20ー清川道の駅15:50
GPS記録)

ようやく3級をひとつ

土曜日、午後に時間ができたので、Kachilへ。 

この時間帯は常連のうまいひとたち(1、2級を中心にやっている)が多くちょっと気後れするが焦らず自分の課題をやる。

フレッシュなうちに前回パワー切れで逃したちくわ状ボテ課題(4級)やコーナーのレンガホールド課題(同)をやってから、お買い得と前回聞いた右寄り黒ホールド3級にトライ。2撃で無事クリアでき、久々3級と喜ぶ(「攀」とはグレード感が異なるが、まあ一応3級)。少しずつ戻していきたい。

翌日、家の墓のことをやってから、夜山梨に移住した山友達OJさんとがTさんに会いに茅ヶ崎に来るとのことなので、駅前マンションのTさん宅にお呼ばれする。OJさんは5.12を登る女子クライマー。ボルダーも1級くらいは登れるそう。夫のTさんの大墜落話にびびったり、N野スペシャル氏の武勇伝等を大笑いしながら聞き、大いに飲んだ。今度は山梨にも伺いたいものだ。

 

先日駅前バーで飲んだカンパリオレンジとバーボンハイボール



 

半日休みでちょっと登る日

午後休みを取って、辻堂の法務局へ。届けはすぐ終了。古着屋を覗いてパタゴニアのフリースを買ったり。藤沢市の中小企業支援キャンペーンを使って欲しかった本(信州トレイルのとか)を買ってからJWallへ向かう。が、ここで大トラブル。先の着いたOさんから今日は臨時休業との連絡!Google Mapでは営業中のはずなのに....。HPをよく見ると10月末にホールド更新で4日間休業とのお知らせが掲示されていた。気づかなかった...。集まるはずだった皆さんに連絡してお詫び。

 

せっかく時間があるので辻堂のボルダリングジムへ。シニア割と茅ヶ崎市の支援割があるそうでありがたくお世話になる。

元気なキッズスクールが終わると2級とかやっている常連の上手な方々のみで十分広々。ムーブを参考にさせていただき、自分の課題に取り組む。少し筋力と感覚が戻ってきたのか、前傾120度(?)メインウォールの4級を5本クリア(うち一撃3本)。3級は歯が立たず。

Lineを入れておいた近所の山友達Kさんが来てくれて合流(昼は湯河原幕岩で登ってたそうでエネルギッシュなこと)。Kさんも4級2本をきれいに一撃し、あとは2人で5級あたりを適当に登って終了。最近ルート替えがあったのだそう。親切にしてくれた常連さんに挨拶して撤収。

Kさんと別れて、茅ヶ崎駅前の気になってた焼き鳥の店で、タンパク質補給。テキパキ働いている息子と同世代の若い店員さんがかまってくれ楽しく疲れを癒して帰宅。

 

GOROの革靴にかつて愛用していたカジタックスXIを装着してみた。大学入学時に買ったのだから40年近く前のもの。プレートや固定バンド+ワイヤーのヒール留めなど少しずつ改造して正月の槍穂や初冬の北鎌尾根などの山行を友にしたもの。北八ツくらいならこれで行けるかも。



 



20年ぶりのリード?

2日(土)午前中に定期血液検査の結果を聞いてから、山の会の元バリバリクライマーMさんとJ-Wallへ。今日は会の女性陣でクライミングに興味のあるOさん(事務局長)、Mさん(白内障手術後初戦)、Kさん(前回ストレッチの会でご一緒)のご案内。

ボルダリングゾーンで基礎ムーブ(振り&フラッギング、ヒールフックやハイステップ、デッド、ミニランジ)をやってから、クライミングゾーンへ。

Kさんのご要望でオートビレイ機で10bを登ってから、スラブから垂壁でリードの練習。なにせMさんも自分もリードのブランク20年くらい?なので無理せずに。5.9から始め5.10a/bをやり、女性陣はビレイの練習&トップロープでフォロー。皆基礎練習済みなので問題なし。あとはもう少し登り込めばよいように思う。

自分は今日は十日市場のお寺に用事があるので、早めに失礼した。

自転車と同じで結構覚えているものだと思いつつ、クリップの仕方等再度練習したほうがよいようの思う。あとは持久力を戻さないと。すぐにヘロヘロの気がする。

20年ぶり?の広沢寺

山の会に先月入会されたMさんは、本格的に岩や雪、氷までやっていた岳人。先日沢にご一緒したが足捌きやプロテクションセット等からも年季が感じ取れる。ハイキングが主体の山の会ではちょっと変わり種の経歴である(自分もそうだが)。

土曜日に丹沢七沢エリアの広沢寺のクラシックな岩場にご一緒して、ロープワークやギアのセット等確認しサビ落としをすることとなった。何せ2人とも外岩遊びを離れて久しい。同じく先月入会のOさんもご一緒。関西から川崎に移って来た明るい方で年齢を感じさせない溌剌とした方。

 

茅ヶ崎から伊勢原経由で広沢寺温泉の駐車場へ。本当に20年ぶりくらいであろうか。林業のイベントがあるそうで駐車場は20台ほどの車。紅葉も思ったよりもきれいである。昔はなかった鹿よけのゲートが林道入口に設けてあったりするが、景色はしっかり覚えているもので懐かしく歩き出す。

関東クライマーの練習場である弁天岩は横浜のM山の会が大勢で来ていて結構賑わっている。自分たちも右側の5.8くらいのルートでロープワークやプロテクションセット、懸垂下降等の基礎トレーニングをするのだが、まあ自転車乗りと同じでそれほど忘れるものでもない。ただし、結び方の名称が変わっていたり(今はインクノットとはいわずクローブヒッチ等)、ロープ同士の接続にバリエーションが加わっていたり(以前はダブルフィッシャーマンが定番であったが)、セカンドのビレイを支点から直接ATCで行ったり(以前はボディからと教わっていた)、ディジーチェーンはダメ出しされPASという接続ループが推奨されていたり(そもそもスリングを自分で作成したりすることは減っているそう)等、いろいろ変更もある。

白い岩肌に紅葉がきれい /  結構賑わっている

ひととおりやったあと、「対岸の岩場」に移って、垂壁の5.10aを2本ずつやる。Mさんも私も徐々に感覚を取り戻してクリア。Oさんも途中までだが頑張って練習。沢登りや岩稜歩きには十分なレベルである。

 

まあ、もう激しい山登りはしないが、安全のためにも技術はちゃんと整えておきたいと思う。

 

 

葛葉川本谷の沢歩き

山の会のメンバーで葛葉川本谷に季節外れの沢歩きにいく。新入会のM本さんは元は穂高屏風岩や北岳バットレスの登攀、甲斐駒黄連谷のアイスクライミング等もやっていた年季の入ったクライマー。自分と同じくブランクを経てまた戻ってきた組。トロールのシットハーネス等、他のメンバーは知らない時代の話などしてしまった。

若いIさんに近所で拾ってもらい、リーダーのNさんと一緒に名水葛葉の泉まで行き、愛車ジムニーできたM田さんとM本さんと合流。

すぐに沢に入り、流心をいく。沢にフェルトシューズの足回りで入るのもずいぶん久々な感じである。40年ぶりくらいかも?小滝をどんどん越え、F1のみロープを出し、あとは快調に流心から離れずどんどんいく。

 

折立の滝等も問題なく越え表丹沢林道が沢を越えるところにある太平橋まで来て、ランチ休憩とする。11月と思えない暖かさで穏やかな秋晴れの好日。

林道のガードレールが見えた/ 左壁を登る

 

そのあとも富士山型滝等をさくさく越えて、940mあたりで左股のガレ沢を登り三ノ塔尾根に到着。

まだダイモンジソウが咲いていた。暖冬

ナナカマドの赤をみつつ


再度大休止をしてから紅葉の始まった一般道をのんびり下り、途中から東に地図にない道を行き、葛葉の泉に直接向かう。若干迷ったりしつつも順調に下り、13時半頃帰着。多くの人が泉の水を汲みに来ていた。新しい山仲間との穏やかな心楽しい山行。

 

(コースタイム)

葛葉の泉駐車場(448m) 0825ー太平橋交差(740m)0945-0955ー三ノ塔尾根登り口分岐(960m)1050ー三ノ塔尾根(1075m)1150/1205ー葛葉の泉方面分岐(685m)1235ー葛葉の泉 1335着

(装備)モンベルサワーシューズ(尾根はアルトラトレランシューズ)、簡易ハーネス(BDクーロワール)、ユマール、ATC他金物少々