湘南寺田屋 山の記録

時々出かける山の記録です。ハイキング、バリエーションルート、山スキー、早駆け、ボリダリング等。鳥見や海外ハイキングも少々。

谷川岳西黒沢滑降

4時半に湘南発で上毛高原駅7時着。パン食べたりして新幹線で来るOさんを待つ。以前の山の会でご一緒していた強くて頼り甲斐のある岳人(更には腕の良い料理人)。改札からは登山者がたくさんダッシュでバスに向かって走っていた。9時前に谷川岳ロープウェイ駅到着。ここは今季から星野リゾートの経営に変わったが施設等に変化はない。しかしスキーヤーはごく少なくほとんどが登山者!リゾート感は今のところないようだが、入場券(スキー履いていると一日券必須となった)。
ゴンドラとリフト一本で天神平へ。天神尾根には蟻の行列のようにものすごい登山者。この日おそらく500人以上は登っていた。山スキーヤー、ボーダーは自分達含めても10人もいなかった。すっかり様変わりである。

すごい行列


山頂までOさんはシールでグイグイと。自分は急傾斜でグリップが効かず全くついていけない(体力、技術の差)ので、担ぎを交えて行列に交じって登る。2時間半でトマの耳に到着。あまりの人混みにすぐ退散して肩の広場で滑降準備。

 

山頂から万太郎山方面


寡雪で下部沢筋の雪が繋がっているか気になっていたが、毎週来ているというボーダー達から大丈夫との情報を得る。雪の状態は安定しているようであり、大きな切れ目や最近の雪崩デブリもないようだが、慎重にスタート。ギャラリーが多い肩の斜面直下は硬いクラストだが転ぶと格好悪いのでがんばって滑る。

肩の小屋直下はクラストした硬い斜面。稜線上はまだ登る人がたくさん

滑降開始

この辺は快適

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灌木のある緩傾斜地形で相互監視

 

西黒沢内に入り慎重に雪を見るが、適度に緩んだザラメでどうやら危険は少ない。しかし下部まで一枚バーンの超急傾斜で高度感にビビる。左右からの雪崩を相互監視しながら滑降。ルートはノド状の狭い場所に入りうねりながら高度を下げていく。雪はザラメだが徐々に重くなりターンが疲れる。しかし転倒は避けたいので踏ん張りどころ。

結構な高度感(中央豆粒がOさん)

ルートはうねりながら右下方面に落ちていく

デブリの残る急斜面をいく

だいぶん降りてきた 雪崩が怖い

ノドに向かってさらに急傾斜をいく

西黒沢本谷(ザンゲ沢)に合流) 古いデブリがたくさん

 

西黒本谷(ザンゲ沢)に合流して一息つくが、急斜面を古いデブリを乗り越えて滑り、ようやく熊穴避難小屋からの一般ルートに合流して一安心。しかしこの後は沢筋の流心が出てしまっており、慎重に雪をつなぎながら滑走。来週はもう通過が厳しそうな気配であった。

熊穴沢と合流して一安心   /   沢筋は割れてて危険なので注意して

 

最後はスキー場の800m地点に合流し、行き交うゴンドラを見上げてようやくのんびりと板を走らせる。約45分で1,300mほどを滑り降りた。やはりスキーは早い!久々にヒリヒリする山行であった。

板を担いでロープウェイ駅まで戻り、上毛高原駅まで走ってから暖かい鴨南蛮蕎麦を食べて解散。

 

(天候)高曇り 気温高め、弱風(南東)

(コースタイム)
0935 1480m リフトトップ
0945/0950  1440m コル(シール登高準備)
1220 1963m トマの耳
1230/1240 1925m 肩広場(滑降準備)
1255  1550m 西黒本谷合流
1310  1250m 熊穴沢合流
1310  1110m西黒沢沢床
1330  737m 西黒沢出合(車道合流)

水平距離:約8km

累積登高:約800m、累積滑降高度:約1350m

 

(道具)Elan Ripstick 94, 178cm +G3 ion 8

              Lange Tour 110

    Olympusμ1030, iPhone12mini