山の会の大ベテランT さんからのお誘いで、愛鷹山塊の岩稜バリエーション位牌岳〜鋸岳に出かける。今日の朝梅雨明け宣言があり、日差しがきついのではと思ったが、雲が多く高湿度の日。ネット山岳会のK さんもご一緒。二宮駅でピックアップしていただき、初対面なのでご挨拶。御殿場まで高速で行き、30分ほどで愛鷹山神社の駐車場に到着。7:30出発。大沢に沿って30分ほど歩き、小さな道標に従って前岳への踏み跡に入る(2.5万図にはない道)。
調子良く登り始めたが、途中小沢に入って道を失ってしまい、引き返して左手の尾根に登り返す。戻ってしまえば明瞭な道で、ほとんど下り道なしで、30分ほどで前岳に到着。ここから先が岩の道となる。
花がいろいろ咲いており、Hさんに名前を教わりながら歩く。特に岩場に咲くイワタバコの紫の花は可憐である。他にキンレイカの黄花や野生種の紫陽花が可愛らしい。
岩場に咲くイワタバコ / 黄花のキンレイカ
位牌岳からバリエーションルートの岩の痩尾根に入る。崩落が進み脆い岩とブッシュが多く見えにくいことから、なかなかスリリングである。互いによく目を配りながら、ロープは出さずに先に進む。2人連れのトレイルランナーが追い越していくが、それ以外にはほぼ人がいない。最低鞍部の割石峠には大沢に降りるトレースの案内板がある。そこから先鋸岳までの稜線はさらに崩落が進んで悪く、ロープや鎖で安全を確保しながら進んでいく。
この道は人があまり通らないためか、イワタバコやギボウシ、そしてウスユキソウ等の群落がある。ルートファインディングもなかなか難しく、時々踏み跡を確認しながら雲間に近づく鋸岳を目指して登っていく。
鋸岳を巻いて次の呼子岳までくれば一般道となるので、ヘルメットやハーネスを外して身軽になる。それにしても70歳を優に越えるTさんは驚異の体力と身のこなしで驚かされた。残念ながら今日は富士山は雲に隠れまったく姿が見えないが、時々は駿河湾の海岸が見えたりする。せっかくなので山塊の最高峰の越前岳を越えて帰ることとしたのだが、山頂を越えて樹林帯を下る頃になりポツポツとにわか雨が降り出し雨具を装着。ほどなく本降りとなり結構な豪雨となる。少しあしたか山荘(無人小屋)で雨宿りをしたりしながら駐車場まで帰着。
T さんもK さんも晴れ男、晴れ女なのだそうが、これで自分の超絶雨男体質をアピールすることとなってしまった。近場だがなかなか充実したよい山行であった。今回デビューしたALTRAのトレランシューズは足指が痛くなく大変よい気がする。
大雨になった。
(コースタイム)