時々山にご一緒しているMさん達と久々に出かけることとなった。第6次登山隊である。闘病を頑張って乗り切ったいつものメンバーのKさん、初参加のハイキング好き女子Yさん、そして準レギュラーのうちの息子の5人パーティ。
23日(土)あずさ5号で茅野に向かう。まだ前日までの大雨の名残で雲が多く、時々小雨も降るが、回復傾向ではある。車内は立ち席の人もたくさん出るほどの満員だがちゃんと指定をとっておいたのでゆったりといく。茅野でレンタカーを借り出して出発。ようやく雨は上がり回復傾向だが今日はまだ雲が低いので、土日の計画を入れ替えて、先に白駒池に行くこととした。
白駒池の駐車場は100台ほどの車で結構埋まっている(その割に山中のハイカーはそれほど多くはなかったが)。11時10分、出発。すぐにしっとりした苔の森となる。シラビソやコメツガ、ダケカンバ、トウヒ等が広がり、足元の岩や倒木にはセイタカスギゴケ等コケがこんもりと載っている。雨上がりなのでとても元気がよい。
しばらくいくと分岐となるが、ここは左に青苔荘方面に向かう。ここから時計回りに白駒池を一周するのが自分のお薦めルートである。白駒池の湖面に突き出したボート乗り場までいくと静かな湖面に霧が流れてよい景色である。
ここからさらに苔の多い森となり、遊歩道をゆっくりといく。ジブリの森と名付けられているが確かにもののけでもいそうな雰囲気がある。
白駒池を半周して、白駒山荘の側まで来ると湖面が近くなる。山荘は結構混んでいたので、少し先の東屋でお湯を沸かしてコーヒーをいれ、持ってきたお弁当を食べながら休憩。小屋にもどってソフトクリームを食べたり「苔丸」の手拭いを買ったりしてから、高見石まで登ってみることとする。どうやら天気は持ちそう。
40分ほどゆるやかなクロカンコースを登って、高見石小屋に到着。締切から解放されたてのMさんはさすがにちょっと疲れ気味か。病み上がりのKさんは幸い元気な足取り(とはいえ、すぐに息が上がってしまうそうだ)。小屋の前で小休止してから、空身で大石の積み重なる高見石を登る。岩登りはしたことのないYさんはとても楽しかったと言っていた。ぜひクライミングをしたらよいのにと思う。
岩のてっぺんで写真を撮ってから、小屋に戻って下山開始。下りは滑るがペースは早く、あっという間に駐車場まで戻った。
車で20分ほどで宿に到着。鹿の親子が悠々と歩いていた。温泉に入ってからボリュームある夕食をいただき、ビールやワインを飲んで大いに寛ろぐ夜。ただし、それぞれ疲れていたのか途中うとうとして脱落する者続出。
9/24 快晴。気温は15度ほどで秋の空気である。八ヶ岳ロープウェイまで車で10分。20分ごとの運転だがちょうどタイミングよく来たのでいそいで乗車。上駅を出ると坪庭と名付けられた溶岩大地。気温は標高が上がった分さらに低くなり12度。南アの甲斐駒・鋸岳方面から、入笠山あたり、さらに中央アルプスの小さめの山塊や木曽御岳も見渡せる。若干雲がかかってきており、北ア方面は残念ながら眺望なし。
坪庭一周の遊歩道を歩き始めると、すでに盛りは過ぎているが高山の夏の花がちらほら。程なく、しっかり踏まれた夏道に入るが、ここからは一旦下ってから、再度目標の北横岳山頂に向けて登り返す。多くのハイカーや家族連れも歩いている。30分とのコースタイムをややオーバーして全員無事に展望の良い南峰に到着。少しガスがかかっているがまあまあの天気。大眺望の下でコーヒーをいれて大休止。よい気持ちである。
あとは往路を戻り、坪庭遊歩道の残り半分を周って、ロープウェイ駅に到着。だいぶん雲も取れてきて北ア方面も見えるようになり、ロープウェイからは槍穂連峰&大キレットも確認できた。
下駅レストハウスでがっつり昼ごはんを食べてから、近くにある日帰り温泉「かっぱの湯」で汗を流し、茅野から再びあずさ号に乗って家路についた。
やさしいメンバーに恵まれてリラックスしたよい山行であった。
(コースタイム)
9/23 (土)
茅野10:10=白駒池駐車場11:30/11:40―青苔荘11:50―湖畔周回13:00/13:45 (昼食)
―高見石14:45/15:30―駐車場16:20
==宿(蓼科)17:00
9/24(日)
宿9:00 =北八ヶ岳ロープウェイ駐車場9:30/9:40-坪庭駅9:50
坪庭駅10:00―北横岳 11:30/12:00ー坪庭駅1330/14:00
RW下駅(昼食)14:10/15:00-日帰り温泉(河童の湯)=茅野16:20
(撮影機材)
OM-D E-M5 + m.zuiko 14-150mm, iPhone12mini