湘南寺田屋 山の記録

時々出かける山の記録です。ハイキング、バリエーションルート、山スキー、早駆け、ボリダリング等。鳥見や海外ハイキングも少々。

観音平からキレット経由で赤岳

18日(金)から一週間、夏休みが取れたので、ちょっと駆け足で八ヶ岳南部に出かける。実は八ヶ岳は以前から行くことが少なかったので、今回は南部の主要部を歩いてみることとする。

八王子からJR特急あずさ1号で小淵沢へ。ここから予約しておいた乗合タクシー(Mountain Taxi)で観音平まで乗せてもらう。乗客6名、9時ちょうどに出て15分で到着。快晴の天気予報のはずだが、すでに稜線は夏のガスで隠れてしまっている。

9:20観音平(1,575m)発。長い行程なので編笠山はスキップし早足で行く。トレラン女子1名に抜かれたが、あとは小学校遠足軍団等を抜いて青年小屋(2,400m)に11:15着。

ヤマハハコ / タカネナデシコ

イブキジャコウソウの仲間(?)/  アキノキリンソウ

ウスユキソウ /  チシマギキョウ(?)

 

そのまま岩稜沿いにギボシを経由して権現小屋(2,715m)に12:15。暑くてバテた。

 

小休止後、山頂直下の64段の大はしごを下り、赤岳に向かうキレットの稜線に入る。この先キレット小屋まで誰にもすれ違わず、ひとり旅。阿弥陀南稜など懐かしく眺めながらアップダウンの多い尾根をいく。徐々に下ってキレット小屋(2,450m)を13:15に通過。誰にも会わない。

 阿弥陀岳方面             /  阿弥陀南陵の青ナギ

赤岳に続く稜線 /  ミヤマダイコンソウ

ようやく赤岳も少し顔をみせてくれる

 

 ここから赤岳(2,889m)まで450mの登りである。暑い中、水を飲みおにぎりを食べて頑張るが、なぜか腹痛。ペースが急低下。トボトボとがれ場を登る。天狗峰がずいぶんと高く見えるが、あまり休まないようにしてどうにか登り着く。

ホシガラスが1羽、なぜか近くを追ってきた。

チングルマはもう実ばかり /  トウヤクリンドウ

鎖場等慎重に通過して、以前下った真教寺尾根の分岐をすぎるとようやく赤岳山頂に到着。すぐ近くの頂上小屋には予定を40分遅れで14:55着。

 

この先横岳、硫黄岳を越えて行く予定であったが、天気もよくないし等言い訳をして、行者小屋に降りることにした。再開した赤岳展望小屋を過ぎ、地蔵尾根を下る。急な階段や梯子の道で。16:00行者小屋(2,350m)に到着。

県境尾根から清里方面が一瞬見えた

 

週末なのでテント場は結構混んでいる。1人一幕2000円をはらい、お腹が痛いのに、おもわず生ビールジョッキを飲む。簡易テントとシュラフカバーだけなので夜とても寒く、レスキューシートも動員して寒さをしのいた。マットもないのでゴツゴツ痛く、よいビバーク訓練となった。


翌朝、ゆっくり起きて北沢経由で美濃戸口に下山。10時20分のバスまで時間があるので風呂に入り再度生ビールを飲み、茅野駅前で鴨蕎麦を食べ、アイスクリームをお供にあずさで帰宅。

入浴後の一杯/  バスから。八ヶ岳はすでに雲の中へ

 

(コースタイム)

(第1日)

八王子7:23(あずさ1号)=小淵沢8:53着/9:00発(乗合タクシー)=観音平9:15
観音平9:20発-青年小屋11:15ー権現小屋12:15ーキレット小屋(2,460m)13:15-赤岳(2,899m)14:55-地蔵尾根分岐15:30ー行者小屋1(2,350m)16:00着(泊)

(第2日)
行者小屋6:30発-美濃戸口(1,500m) 8:45着

美濃戸口10:20発(バス)=茅野駅=茅ケ崎

 

(歩行距離、高度差)
第1日約10㎞(7.5時間)、第2日約8㎞(2時間)、累積登行高度1,700m, 下降1,775m