湘南寺田屋 山の記録

時々出かける山の記録です。ハイキング、バリエーションルート、山スキー、早駆け、ボリダリング等。鳥見や海外ハイキングも少々。

立山三山、夏の遠足

妻の初北アルプス山行で立山に出かけた(あいにく息子は体調不良で直前で不参加)。今回は快適さ重視で「雷鳥荘」に個室を予約という贅沢山行である。あわせて還暦祝いに作ってもらったGoroの軽登山靴の履き初めとする。

8/21 アルペンルートで室堂経由で入山。ゆっくり扇沢発12時の電気バスでスタートしたのでそんなに混んではいない。黒四ダムを越え、乗り物を乗り継いでいくが、妻は子供の頃以来らしく大変喜んでいる。自分も夏に来るのはずいぶん久しぶりであり、学生の頃の夏合宿など思い出しながら歩く。奥鐘山の岸壁や赤牛岳など。

奥鐘山西壁と

 

室堂を出る頃には午後の雲も多い時間だが、幸い夕立もなくゆっくり散歩しながら雷鳥荘到着。久しぶりにきたが旅館並に快適。浴衣とタオルまである。地獄谷の噴気口のすぐ脇であり、窓からも噴煙が間近に見えるほど。温泉に入りベンチでビールを飲んだりしてから、これも旅館並みの豪勢な夕食にありつく。


8/22 雷鳥荘を7時30分発。妻は北アルプス自体が初であり、本人のペースにあわせて室堂山荘経由で一の越までゆっくり登る。早くもガスが立ち始め後立山方面は稜線が隠れている。ミヤマリンドウやチングルマの実が多いが、すでにシナノキンバイ等の花は終わっているようで早くも晩夏の雰囲気。

元気に出発

ワレモコウの群落

アキノキリンソウ(?)/ミヤマコウゾリナ(?)

ヤマハハコ /  ミヤマトリカブト(?)

高山のお花畑

タテヤマアザミ (?) / オオカサモチ(?)

ご機嫌のご様子/ミドリガイケがお気に入り。

ちょっと疲れてきた?/  ちょうど荷揚げのヘリ飛来


雄山までのがれた道の標高差300mを問題なく登る。立山の一等三角点を越えて、雄山神社のある雄山に至る。山頂へは祈祷料を納めて入場する必要があり大勢の登山者とともに山頂でお祓いをうける。妻には初の3,000m である。

気合を入れ直して登る!

立山一等三角点 /  雄山の稜線に到着

神社の一角に頂上の印/ トウヤクリンドウ(?)

一服したのち稜線伝いに最高峰の大汝山(3,015m)に到達。ザックを置いて最高点に歩いているときにアクシデント。今回初使用のカメラ固定システムPDを喜んで使っていたのだが、取り外して手首ストラップに付け替えたはずがついておらず、カメラ本体を落っことしてしまった。岩角にぶつかり長年愛用のズームレンズはバキッと折損。本体は幸い無事であったが自己嫌悪しばし。以降ボディーキャップレンズ(15mm f8)に換装。

 

気を取り直して、天ノ折立、真砂岳と縦走し、雷雨が気になるがジェットボイル(これも今回デビュー)で湯を沸かしてインスタントカレーご飯で昼食。おやつもたくさん食べておく。

 

ここからは、一気の下りの大走となる。さすがに疲れがでてきたようなので意識してゆっくりと歩いて雷鳥平に降る。よくがんばり着実に下山。雷鳥平の天場では前の山の会の旧友が子連れキャンプしているところに偶然出会い再開を喜んだ。登り返し高度差100mをこなして雷鳥荘にたどり着いたので今日も温泉とビール。

下りが長い!/  若干お疲れのご様子

タテヤマリンドウ(?) / イワイチョウ

お疲れ様でした。


8/23 計画では大日岳に登ってから帰る予定であったが、今日は早めの時間に雷雨となるとの予報らしい。妻も昨日結構歩いたので疲労もあるようなので、おとなしく室堂より下山することとする。

最終日もよく晴れた /    大日岳は次回とする

 

帰路、小さな自然料理の店(こまる食堂)でわさびご飯を食べ、安曇野絵本美術館(絵本画家いせひでこ氏の「木」の展示は大変よかった)と自分の好きな田淵行男記念館(モノクロームの「黒」をテーマにした特別展もあった)に立ち寄ってから帰京。

記念館の庭にわすれな草がたくさんさいていた。


(コースタイム)

8月21日(月)
茅ケ崎6:30=扇沢第2駐車場11:10/12:00=(アルペンルート)室堂

室堂14:30(2,424m)-雷鳥荘(2,380m)15:05着(泊)

8月22日(火)

雷鳥荘7:26―室堂山荘7:55/8:05ー 一の越(2,700m)9:25/9:35―雄山(3,003m) 10:20/10:45 ―大汝岳(3,015m)11:15/11:25ー天ノ折立ー真砂岳(2,856m)12:25/12:45―雷鳥平(2,280m)ー雷鳥荘15:25着(泊)

8月23日(水)

雷鳥荘7:50―室堂8:50着

室堂=扇沢=(こまる食堂、安曇野本の森美術館、田淵行男記念館)=茅ケ崎20:30

 

[撮影機材]

オリンパスOM-D E-M5 + M.Zuiko14-150mm(破損), ボディーキャップレンズ BCL-1580(15mm f8)

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