湘南寺田屋 山の記録

時々出かける山の記録です。ハイキング、バリエーションルート、山スキー、早駆け、ボリダリング等。鳥見や海外ハイキングも少々。

栗駒山ハイキング

ようやく9月。秋の遠足で栗駒山に行く。

前日、仕事を終え新幹線で一ノ関へ。やどのチェックイン時間に間があったので、ちょうど来た大船渡線のワンマン気動車に乗る。車内で行き先を考えて、陸前松方駅前にある宮沢賢治の資料館に行ってみる。かつて石灰石の技師として賢治が働いたりしたゆかりの地だそうで、今も石灰石鉱山が創業していた。30分だけ見学して、登り列車で戻る(これを逃すと2時間も待つことになる。

キハ100系 /   背後に石灰石石切場

ヨタカやセロ

かつての工場跡。

 

土曜。始発で藤沢を出発したM君と駅で合流し、借り出したレンタカーで登山口のあるイワカガミ平に向かう。自分の雨男のせいで、ずっと快晴予報だったのが直前で秋雨前線影響で曇り予報となった。とはいえまだ高曇り。コンビニで食料調達をしていくつもりが、郊外に出るとひとつもなく、美しい黄金色の田がつながるばかり。これはどうもまずいということになり、一旦引き返してコンビニを探す。7km戻ってようやく見つけたのだが、なんと臨時に昼まで休業!目を疑ったがどうしようもなくもう5km戻ってようやくセブンイレブンを発見。このトラブルで30分以上の時間ロスとなった。

なんてこった

 

気を取り直して再度車を走らせる。栗駒山は花の百名山、秋の紅葉の名所であるが、この時期はちょうどその狭間であり登山者も少ない。イワカガミ平駐車場は広くて無料だが半分程度うまっている程度。トイレも大変きれいである。

予定より30分遅く、11時05分駐車場を出発。今回はM君の膝や腰の不調からのリハビリもあるので、ふたりともゆっくりと歩く。お伴はゴローの軽登山靴。

 

コースは2本あるが東栗駒岳を経由する「東栗駒コース」に入る。距離は長いが火山らしい岩がちの道を歩いたり途中に沢の滑床歩きがあったり変化に富む道。大きく弧を描いて稜線を歩くので栗駒本峰の眺めも良い。

本峰はガスがぎりぎりかかりそう/ 岩ひばりが1羽

ハイマツの向こうに栗駒本峰を望む

栗駒の優しい稜線 / 今回もPDのカメラ固定器を使用

花の時期は過ぎてはいるが、それでもたくさんの花が目を楽しませてくれる。稜線に出てからはよく整備された歩きやすい道。雲もまだ高く雨の気配はない。

ミヤマアキノキリンソウとエゾオヤマノリンドウ/ チョウジギク

旧火口をみるとやはり火山なのだと実感

ノリウツギ? /イワイチョウ

シロバナトウウチソウ

 

裏掛けコースが合流するといよいよ本峰への登り。とはいえ標高差もなく傾斜もきつくはなくゆっくり登る。たくさんの赤トンボが飛び交っている。

 

20分弱の登りで、中央コースの登山道と合流し、ほどなく三角点のある山頂1,626mに到着。雲が時々切れて展望が開けるが、すぐにまたガスに包まれる。。肌寒いのでお湯を沸かして紅茶を入れ、おにぎり等で軽く昼食とする。

 

残念ながら、すっきりと晴れる気配は全くないので、13:05下山に移る。下りは最短コースの「中央コース」を降る。大変よく整備されており、上部は立派な階段の道で、その後下山口までほぼ一貫してコンクリートで石を固めてある。確かに多くの人が訪れるのだろうし周囲の植生に影響が出ないようガードする必要もあるのだろうが、それにしても少々やりすぎの整備であり山歩きの道としては魅力が低い。途中ウメバチソウがたくさん咲く道をどんどん下り、あっという間に15:05にイワカガミ平駐車場に帰着。

ウメバチソウ(梅鉢草)がたくさん咲いている

天気はかつかつもった /   立派(すぎる)道

 

駐車場で頑張って歩いてきた小さな兄弟とお父さんとちょっと話をしてから、一ノ関に戻り、予約していた「はやぶさ」に無事乗ってビールを飲みながら帰京。M君は朝5時台からずっと動き続きで疲れたことであろう。お疲れ様。

栗駒山遠望/  宇都宮あたりからみる大きな入道雲


(コースタイム)

イワカガミ平(1,120m)11:05発—沢手前11:50/11:55ー東栗駒山—裏登山道合流点(1,475m)ー栗駒山(1,626m)13:25/13:55—(中央コース)—イワカガミ平15:05

(機材)OM-D E-M5 + m.Zuiko 14-150mm II ((立山で破損した初代を継いだ2代目)