いつもの蓼科の宿に大きな部屋の空室があったので泊まらせてもらった。山のあとで到着時間が不明だったので夕食は予約せずひとり晩酌。「夜明け前」の利酒セットと温泉でよく眠る。
大きな部屋 / ひとり利き酒(夜明け前3点)
まだ冬型の気圧配置だが高気圧が移動性で東進するので少し緩んでくるらしい。それでも朝は零度近い冷え込み。今日は白樺峠の鷹の渡りを見にいくつもりなのだが、今年は9月末に一日で5,000羽近い従来にない大渡りの日があったので、もう在庫切れかも。北西の季節風も吹いているのでなんとなく大外れな気配。ともあれ場所の偵察を兼ねて朝食後すぐに出発。宿の近くには鹿がたくさんいる。とても増えてきた印象。
松本ICで降り、雪の穂高を遠望しつつ赤く色づいたりんごの畑を縫っていく。奈川渡ダムから乗鞍方面に林道を走り、せまい山道を登って白樺峠の駐車場に到着。鷹の渡りも知られてきたのか、途中に看板も立っていたびっくり。
穂高も冠雪 / 鷹の渡り広場入口
車を停めて白樺や広葉樹の明るい林の中を登っていく。紅葉はまだ全然。15分ほどで稜線へ。振り返ると乗鞍も雪が積もって白く立っている。右に数分で広場に到着。望遠レンズや双眼鏡を持った人たちが集まっているが、どうやら今日はまったく鷹が飛ばないらしくのんびりと椅子に腰掛けて待っている。1時間ほど粘ってみたが、あきらめて下山する(記録では30羽ほどのサシバやツミが渡ったそう)。来年はもう少し早く来てみたいと思う
時間があるので、もうひとつ偵察として大弛峠に行ってみる。2,300mまで車で行けるので国師ヶ岳なら1時間、金峰山にも3時間ほどでいけるらしく、いつかM山登山隊でと思うものの、それだけに駐車末ペースがすぐにいっぱいになるらしい。今日は午後なのでおそらく停められるだろうとの算段。
甲府昭和ICから、太良峠、古峠の狭い山道を登り、犀川沿いに金峰山荘に向かう少し広くなった道路で、ツキノワグマと遭遇。道路沿いにずっと走っていく。対向車が来てようやくガードレースを潜って出て行った。このあとキツネにも出会ったので、よく動物の出てくるエリアなのであろう。
さらに延々と狭い道を走り、16時40分夕日が傾く中ようやく大弛峠に到着。さすがに駐車スペースも空いている。小屋や天場、トイレ等を確認してから、国師ヶ岳を往復する。最低限の装備を背負って手にペツルのヘッドランプをつけて16時50分に出発。日の入りは17時半頃なので早足でいく。階段状に整備されたところも多く快調なペースで前国師に18時10分、国師ヶ岳に18時15分。誰もいない静かな世界は快適であるが、熊はちょっと怖いのですぐに下山開始。途中空身で登ってくる単独の方がいてちょっと驚いたりしつつ、18時40分に駐車場帰着。これまででも最も短い登山かもしれない。
金峰山と五丈岩。あまり夕日は赤くならなかった
暗くなった中、安全運転で下り塩山ICから中央高速に乗って帰宅。21時到着。